楸瑛×絳攸 , 微エロ、なのか? ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 無花果 「はっ ・ ・ ・ ぁ ・ ・ しゅ、えいっ」 誰もいないはずの後宮の一室に響く、喘ぎ声。 楸瑛はそれを見、静かに唇を歪ませた。 君が悪いんだよ? 私の前で、他の男にあんな顔をするから 「っ ・ ・ ・ ・ ・ ・ むっ、ぅ ・ ・」 絳攸の体が小刻みに震えている、まともに立つのも限界らしい。 「絳攸 ・ ・」 吐息か何かのような耳元での囁きに、呆気ないほど簡単に崩れる膝。 それをしっかりと抱き留めて、自らと壁との間に縫いつけるように立たせる男。 壊れ物を扱うように、花を愛でるように、 絳攸の髪を梳く手は何処までも優しくいつも通りなのに。 何故、瞳はこうもぎらぎらとした肉欲に彩られているのだろう。 まるで、獲物の喉元に牙を突きつける獣のよう。 一度その歯牙にかかってしまえば、抜け出ることなど不可能で。 ただ絶対強者の気まぐれに付き合うしかないのだ。 「ねぇ、絳攸。」 「っ ・ ・ ・な、んだ」 激しい口付けの後、焦らしに焦らされ放って置かれた高ぶりが未だ冷めぬ中、 それでも必死に言葉を返してくる絳攸に、 楸瑛はようやくこの部屋に入って最初のまともな笑みを見せた。 拒まないところを見ると、絳攸にも何故目の前の男が怒っているのかが分かってきたようだ。 「続きを、しようか。」 「なっ!きさまっ ・ ・ ・ ん ・っ ・ ・ ぁ」 反論しようとする口を自らのそれで塞ぐ。 すると、再び沈没する親友兼恋人の理性。 少なくとも、こんな彼を知っているのは自分だけだという自負が、楸瑛にはある。 仕方ないね、今日のところはこれくらいで これ以上焦らすと、さすがに後が恐いし、 とりあえず、全くもって己の魅力に無自覚なこの情人に釘をさすことはできた、と納得する。 右手はゆっくりと確実に下腹部へと伸びていった。
date:2006/09/19 By 蔡岐
【宿花 , "無花果" …「何でもありな100のお題」より 】 |